2005年 05月 22日
大阪府の国体予選も兼ねているほしだCUPに、シマぶー、中山君と3人で参戦してきた。結果は・・・シマぶー2位、中山君と私はともに予選落ち。今回は、グレード別でビギナー・ミドル・マスターという3カテゴリーに分けられた。一応3人ともマスターで出場したのだが、私は朝の時点でメンバー表を見て「予選なんか通るわけないじゃーん」って思ったし、女性もアニキ(注:女性です)と私の二人だけだし、先週の湯原での国体リハ大会に比べたら全然緊張してなかった、というより緊張感がなかったといった方が正しいかもしれない。 オブザベーションしたときに、かなり遠いホールド間の箇所があって、まずはここでふるいにかけられるんだろうなーという感じだったが、「どこかパターンに足を上げればスタティックに取れるんじゃないかな」と安易な考えしかなかった。 ハカマダ少年はまたまた秋のリードコンペに引き続き順番が私の前。そして、案の定彼は会場中を沸かせる登りを展開したようだ。次の私はすごく出づらい・・・。そしていよいよ私の番となって登り始めるが、こで初めて緊張感を感じた。動きが硬い硬い。下部は相当簡単なので、レストを挟みながら必死に脱力しようと試みつつ高度を上げていく。途中「悪っ!!」と思ったホールドがあったけど(後でフットホールドだと判明・・・あほすぎ)、「男子のマスタークラスならこれくらいありなのかも」と思いながら、必死にこのホールドを保持して次の一手で安堵する。 そして、いよいよオブザベで「やばいなー」と思っていた遠い箇所の手前にきた。アンダーガバから竹輪状のホールドを取りに行くのだけど、実際壁の中からその距離感を見ると相当遠く感じる。早速ハイスタンスを試みようとするが、どこにも上げれそうな足はなかった。まじっすか?!これは困った。右手のアンダーがガバなので、ついつい手のいい方に寄っていってしまい、一瞬戻れなくなって焦る。結局なんとかして戻ったのだけど、ここで頭パニックになってしまった私は、ついに禁断のムーブを起こしてしまった。絶対安易なムーブはやっちゃいけないとわかっていたのに、選択肢が「ハイスタンス」と「ランジ」の2つしかなかった私は、とうとうその2つ目のムーブを起こしてしまったのである。結果は当然フォール。ホールドにはかすりもしなかった(涙)。降りてきたら「中継のパターンがあったのに」と言われた。全くそんなものは目に入ってなかった。がっくり。 中山君はここのところ疲れが抜けきらず、本日体調が最悪だったようだ。すぐにパンプがやってきたみたいで、結局今回も真ん中くらいの順位だった。手順とかの読みはよかったと思ったのだけど・・・。まあ久しぶりにコンペの緊張感が味わえてよかったと言っていた。 シマぶーは、予選では私が今まで見た彼のコンペの登りの中では一番悪かったように思う。私が落ちた箇所で一旦躊躇が見られてからは、急に動きが硬くなったのがわかった。それからは彼らしくない、ぎこちない登りを展開。上部でかなり悪いフットホールドを取りにいってフォールしてしまった。きっとパニックだったのだろう。本人も「やっぱりパターンは苦手やわー」とがっくりした様子。決勝進出が危うい位置にいることがわかってさらにがっくり。しかし、なんとかギリギリの6位で予選通過が決まった。 ファイナリストはもう別次元のクライミングで他を圧倒し、予選ルート(12D)も見事ただ一人完登した竹田選手、全く危なげない登りの青木選手、岡山から参戦の実力もうなぎ登りの小西選手と中原選手、ご存知、本日もやっぱり手堅いクライミングを展開したyamaさん、そしてシマぶーの6名となった。レベル高っ! ファイナルが始まった。一番目にシマぶーが出てくる。彼にしては不本意な予選の登りを見事に挽回するクライミングだった。傾斜の強い壁で、悪そうなバランスやホールドの連続なルートだったが、なんとかこなして高度を上げていく。しかしやはりかなり厳しいようで、彼が声を出してクライミングするのを初めて見た。声のおかげで3手ぐらい伸びた?最後は掻き込んでいたスタンスが滑って落ちてしまったが、なかなかの高度を叩き出した。 2番目の中原選手は岡山の高校生。初めて彼を見たのは2年程前のパンプのリードコンペだったと思うが、年々強くなり、今ではシニアの大会でも常に上位に名を連ねるほどの選手になった。バネのある若さ溢れる登りをする彼だが、この大会は少し元気がなかったのかな。最終順位は5位であった。 3番目はyamaさん。下部がビギナー決勝ルートと被っており、非常にわかりにくかった為、ホールドの持ち間違いを3回やってしまい、ロスがあったのが残念だった。多分それがなければもっと上まで行けたかも。終わった後、「もっと頑張らんといかんわ」とかおっしゃってたが、ま~だこれ以上強くなるんすか?6位だったが、決して他のファイナリストに引けを取ることのないクライミングだったと思う。 4番目は中原選手同様岡山から参戦の小西選手。彼は今すごく勢いを感じる選手の一人。初めて見たのは、昨年の10月頃クラックスでだったように記憶している。その頃も充分強かったが、中原選手と比べるとまだ少し実力差があるのかなと思っていた。しかし今は彼を追い越しそうな勢いである。事実今回の大会では予選、決勝ともに中原選手を上回って、最終順位は4位。彼の足技は見事である。これから要注目選手ではないだろうか。 5番目は青木選手。予選、決勝ともにベテランらしい非常に落ち着いた登りを展開。決勝は最後手順ミスがあった為、結局そこから手数を伸ばすことが出来なかったが、それがなければもう少し高度を上げれただろうと思われるだけに残念。最終順位は3位。 そして大トリはご存知竹田選手。予選から一人別次元の登りを展開していたが、決勝でも「どこが悪いの?」と思わせる余裕たっぷりの動きでどんどん高度を稼ぐ。他の選手が苦労した箇所も何の問題もなく越えていく。暫定1位だったシマぶーの高度もあっさり越え、終了点目前。誰もが「完登だー!」と思った瞬間フォール。よく見えなかったが終了点タッチだったのではないだろうか。しかし素晴らしいクライミングだった。本当に感動した。ぶっちぎりの優勝だった。 というわけで、1位竹田選手、2位シマぶー、3位青木選手、4位小西選手、5位中原選手、6位yamaさんとなった。(写真は見事優勝の竹田選手) 自分としては反省することばかりの今回のコンペであったが、素晴らしい登りをたくさん見ることが出来たし、いろんな意味で参加してよかったと思う。若くてかわいい2人のクライマーさんともアイソレーションでいろいろ話出来たし。いやー、若いっていいなー、羨ましいなーとオバサンは思ったのでありました。 それにしても私って本当にコンペに弱い(=頭も弱い)。実力といえばまあそうなんだけど、もうちょっとなんとかならんもんかなー。まあ結果は水物だと思って、もうちょっと自分で納得出来るまでコンペ出続けるかなぁ~。あ~あ・・・。
by ponpoko129
| 2005-05-22 23:43
| リードコンペ
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